知れば知るほどOishiine!!
約2日前

ちょっとした工夫で減塩しよう

取材監修:女子栄養大学栄養学部教授 上西一弘先生

おいしく食塩量を減らすポイント

今回は、毎日のちょっとした心がけで食塩の摂取量を減らすことができるテクニックを紹介します。小さな積み重ねが大きな減塩につながるので、無理なくできることからとり入れてみましょう。

●スパイスなどを活用しておいしく減塩 食塩を減らすだけでは味けなくて長つづきしにくいものです。こしょう、バジル、カレー粉などの香辛料、お酢、レモン汁などの酸味、天然だし、ショウガ、ニンニクなどの香味野菜を活用すると、食塩を減らしてもおいしく食べられてつづけやすくなります。

●調味料は「かける」のではなく「つける」 食卓にはしょうゆさしや、ソースのボトルを置かずに、小皿に入れて出します。今まで食卓でしょうゆやソースをかけていた料理は、小皿に入れたものにつけて食べるようにすると摂取量が減らせます。

●だし割りしょうゆを活用 濃いめの天然だしに少量のしょうゆを加えて使うと、おいしく減塩できます。おひたしなどは、だし割りしょうゆに浸してから軽く絞るのもよい方法です。

●塩は食べる直前にぱらっとふる 焼き物や蒸し物などは調理の段階で塩を使わず、小皿に入れて料理に添えます。食べる直前にぱらっと振ると、少量でも味が濃く感じられて減塩できます。

●めん類の汁は残す めん類の汁には多くの食塩が含まれています。できるだけ残しましょう。

●みそ汁は具だくさんに みそ汁は野菜や海藻、キノコなどをたっぷり入れて具だくさんに。その分、汁を減らすことができ、ナトリウムの排泄に役立つカリウム(後述)もとれます。

●カリウムをとることも大切 野菜や果物に多く含まれるカリウムには、ナトリウムの排出を促す作用があります。積極的にカリウムをとることも体内のナトリウムを減らすために役立ちます。ただし、腎機能が低下していると、カリウムの摂取が負担になることもあるので、その場合は主治医に相談してください。

●食塩測定器で塩味を確認 みそ汁などに差し入れるだけで食塩量がわかるさまざまな測定器(塩分計、塩分濃度計)が市販されています。これを使って、どのくらいの食塩をとっているか確認することは、食塩摂取量の把握に役立ち、減塩に結びつきます。

監修 上西一弘 先生
女子栄養大学栄養生理学研究室教授。
徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了後、食品企業の研究所を経て、1991年より女子栄養大学に勤務。
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会委員。
2005年版以降、「日本人の食事摂取基準」策定において、改定の度にワーキンググループメンバー(ミネラル)を務めている。
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