取材監修:女子栄養大学栄養学部教授 上西一弘先生
食塩のとりすぎ、危険信号!
病気を招く可能性も
日本食は、世界の食事のなかでも栄養バランスに優れ、低脂肪で、ヘルシーとして知られています。その一方で、弱点といえるのが食塩が多いこと。
日本では伝統的な調味料である味噌やしょうゆなどを使う料理が多く、また保存のために漬け物や干物、魚介類の塩蔵品などが多く作られてきたことがその要因として挙げられます。
食塩をとりすぎていると、高血圧をはじめ、胃がん、腎臓病などのリスクが高まることが多くのデータで明らかになっています。日本人にこうした病気が多いのも、食塩のとりすぎの影響が大きいと考えられています。
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日本人の平均食塩摂取量
現在は、冷蔵庫が普及して、塩をたくさん使わなくても食品を保存できるようになったことなどもあり、この数十年の間に日本人の食塩摂取量は以前と比べて大きく減っています。
とはいえ、世界の基準からみるとまだまだ多くとりすぎているのが現状です。WHO(世界保健機関)では、1日の食塩摂取量の目安を5g未満としていますが、日本人の平均摂取量は男性10.7g、女性9.1gと、その倍程度とっています。
食塩摂取量の平均値の年次推移
「2023年(令和5年)国民健康・栄養調査の結果の概要」より作成
▲日本人の食塩摂取量の平均値はWHOの目安のおよそ2倍
食塩を減らすと食事がおいしくないとイメージしがちですが、工夫次第で、おいしく減塩できます。まずは自分ができることから減塩生活を始めてみませんか?
次の記事では、たんぱく質の働きや、効率的な摂取方法について詳しくご紹介します!ぜひチェックしてみてください。