取材監修:女子栄養大学栄養学部教授 上西一弘先生
日々の食卓で魚料理を増やして
ω-3系脂肪酸をとろう
大切なω-3系脂肪酸をしっかりとるには、できれば毎日、3食のうち1食は、魚を食べたいものです。DHA・EPAは魚のあぶらに含まれます。
たとえば、塩焼きしたさんま1尾の重量を150gとすると、食べられる部分は100g弱となります。含まれるDHAは1,950mg、EPAは1,268mgで、合計すると約3.2g。どの年代の人でも1日の目安量をクリアすることができます。
このようにDHA・EPAは焼き魚でも十分摂取できるので、好みの調理法でおいしく魚を食べましょう。刺身で食べればあぶらも丸ごととれますので、さらにDHA・EPAを摂取できます。
さばの水煮などの缶詰なら
DHA・EPAが丸ごととれる!
魚は肉に比べて調理に手間がかかったり、後片付けが面倒だと感じる人におすすめなのが「魚の水煮缶」です。
さば、いわし、さけなどの水煮缶を、そのまま味付けして食べたり、サラダや炒めもので使うことで、手軽にDHA・EPAがとれます。
また、汁ごとつかえば、そこに溶け出しているDHA・EPAもとれて、出汁の代わりにもなります。食材ストックに水煮缶を常備しておいて、「今日は魚不足だな」と思うときや、「何か一品足したいな」というときは、手軽でリーズナブルな魚の水煮缶を使ってみてはいかがでしょうか?
「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より作成