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約9時間前

ω-3系脂肪酸はどんな食材に含まれている?

取材監修:女子栄養大学栄養学部教授 上西一弘先生

からだでつくられない「必須脂肪酸」は
食事でしっかりとろう

からだに必要な脂肪酸のことを「必須脂肪酸」といいます。体内でつくることができないので、食事からとる必要があります。多価不飽和脂肪酸のω-6系脂肪酸とω-3系脂肪酸は「必須脂肪酸」なので、国の定めた食事摂取基準で摂取量の目安が定められています。

これらの脂肪酸が不足すると、免疫力の低下、動脈硬化などの生活習慣病といった健康リスクが高まるほか、肌荒れなどの皮膚のトラブルを招き、美容面にも悪影響を及ぼすことがあるのです。


ω-6系脂肪酸は若い世代(成人)ほど必要量が多い。


ω-3系脂肪酸は歳を重ねるほど必要量が増える。

「日本人の食事摂取基準(2025年)」より作成

青魚で積極的にとりたい
ω-3系脂肪酸

ω-6系脂肪酸とω-3系脂肪酸のとり方にはポイントがあります。ω-6系脂肪酸はナタネ油、大豆油、綿実油、コーン油、紅花油といった一般的な植物油に多く含まれています。日ごろ、私たちが「サラダ油」と呼んで料理に使っているのは、ほとんどがω-6系脂肪酸を多く含む油です。そのため、毎日の食生活でω-6系脂肪酸が不足することはまずありません。

一方、ω-3系脂肪酸は、あまに油やえごま油(しそ油)など、あまり一般的でない植物油と、さんま、まぐろ、さば、ぶり、いわしといった青魚(背の青い魚)に多く含まれています。魚を食べない人が増えているため、ω-3系脂肪酸の不足が心配されています。積極的にとることを心がけましょう。

ω-6系脂肪酸を多く含むあぶら

ω-3系脂肪酸を多く含むあぶら

次のページでは、ω-3系脂肪酸の働きやその効果について、詳しくご説明します。

監修 上西一弘 先生
女子栄養大学栄養生理学研究室教授。
徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了後、食品企業の研究所を経て、1991年より女子栄養大学に勤務。
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会委員。
2005年版以降、「日本人の食事摂取基準」策定において、改定の度にワーキンググループメンバー(ミネラル)を務めている。
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