知れば知るほどOishiine!!
2025/04/14

たんぱく質はいつとるのが効率がよい?

取材監修:女子栄養大学栄養学部教授 上西一弘先生

たんぱく質は「朝・昼・晩」均等に

毎日の食事でどのようにたんぱく質をとっていますか? たんぱく質は、同じ量をとっても、とり方によって体内でしっかり活用されるかどうかが変わることもあります。せっかくとるなら、効率よく摂取したいもの。そのポイントを紹介しましょう。

●いろいろな食品からたんぱく質をとろう たんぱく質は、肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品などに多く含まれています。これらの食品を意識して食事にとり入れましょう。偏らないように、いろいろな食品からたんぱく質を摂取するとよいでしょう。

●1日60gのたんぱく質を朝・昼・晩で20gずつとる たんぱく質は体内に貯蔵しておけません。夕食だけで1日のたんぱく質摂取量の大半をとるような食生活では、効率よく体内で使われません。1日に60gのたんぱく質をとりたいなら、朝・昼・晩で20gずつとるのがもっとも理想です。とくに、朝食はたんぱく質が不足しがちです。これまでの朝食に魚肉ソーセージや卵をプラスするなどして、3食のバランスを調整するとよいでしょう。

●1食のたんぱく質摂取の目安は「手のひらサイズ」 たんぱく質の摂取量を増やそうと思っても、食材の重さを量って換算して……という手間が増えるとどうしても長つづきしません。そこでおすすめなのが、「手のひらに乗るサイズ」が大体1食分と覚えておくこと。肉や魚は手のひらサイズが約100g前後で、たんぱく質の含有量が16~20gになる計算です。
卵や大豆製品なら、「手のひらサイズ」のたんぱく質は7g前後。このようにざっくり覚えておいて摂取量の目安にしましょう。

●ビタミンB6といっしょにとる 体内でたんぱく質が円滑に使われるためには、ビタミンB6が必要です。たんぱく質を含む魚や肉類などには、だいたいビタミンB6も含まれるので心配ありませんが、とくにたんぱく質を多めにとるときやサプリメントなどでプロテインをとるときは、ビタミンB6の摂取にも気を配る必要があります。ビタミンB6はニンニクや多くの野菜類に含まれています。

※腎臓病の人は病状によって、たんぱく質の摂取を制限される場合があります。その場合は主治医の指示に従ってください。

たんぱく質の多い食品例

食品 たんぱく質含有量
(可食部100g中)
くろまぐろ(赤身) 26.4g
まさば 20.6g
和牛もも(赤肉) 21.3g
豚ロース(赤肉) 22.7g
鶏むね肉(皮なし) 24.4g
鶏ささみ 23.9g
木綿豆腐 7.0g


「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」より作成

監修 上西一弘 先生
女子栄養大学栄養生理学研究室教授。
徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了後、食品企業の研究所を経て、1991年より女子栄養大学に勤務。
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会委員。
2005年版以降、「日本人の食事摂取基準」策定において、改定の度にワーキンググループメンバー(ミネラル)を務めている。
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