知れば知るほどOishiine!!
2025/04/14

おさらい!たんぱく質の働き

取材監修:女子栄養大学栄養学部教授 上西一弘先生

筋肉だけじゃない!たんぱく質の働き

筋肉をつくる材料になるというイメージが強いたんぱく質。じつは筋肉だけでなく、内臓、皮膚、髪、血液中の赤血球、遺伝子などはすべて、主にたんぱく質でできているのです。また、生きるために必要な体内の活動を維持・調節する酵素やホルモン、病原体をやっつけるために使う抗体なども、主成分はたんぱく質です。

からだのたんぱく質は、絶えず新しくなっています。しかも、たんぱく質はからだに多くは貯蔵できないので、毎日とる必要があります。食事からとるたんぱく質の量が足りなかったり、何らかの理由で体内で使われるたんぱく質の量が増えたりすると、からだはたんぱく質不足に陥ります。すると、以下のような症状が現れやすくなります。健康を保つためには、きちんとたんぱく質をとることが重要です。

たんぱく質が不足するとおこる症状

・代謝(体内で行われる活動)が低下して疲れやすくなる。

・集中力、やる気が低下する。

・筋肉が減って体脂肪が増えやすくなる。

・とくに高齢者では、筋肉の減少はからだの機能が低下するサルコペニアや、からだが虚弱になるフレイルを招きやすくなる。

・子どもの場合は成長障害を招く。

・肌や髪のトラブルがおこりやすくなる。

・貧血をおこしやすくなる。

では、たんぱく質が不足しないためには、どれくらいの量をとればいいのでしょうか。次のページでは、たんぱく質の摂取量や目標とする量について、詳しく説明します。

「適切なたんぱく質摂取」とは…を読む ⇒

監修 上西一弘 先生
女子栄養大学栄養生理学研究室教授。
徳島大学大学院栄養学研究科修士課程修了後、食品企業の研究所を経て、1991年より女子栄養大学に勤務。
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会委員。
2005年版以降、「日本人の食事摂取基準」策定において、改定の度にワーキンググループメンバー(ミネラル)を務めている。
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