こんにちは。Oishiine!!スタッフです。
2025年9月に実施した「沼津りえ先生に質問大募集」キャンペーンには、なんと300件以上の投稿が寄せられました。
「毎日のごはんをどうすればもっと楽しく作れるか」「子どもや家族の“食べムラ”にどう向き合うか」など、みなさんの声から、暮らしのリアルなお悩みが伝わってきました。
その中から今回は、先生が実際にお答えくださった質問と回答をご紹介します。同じ悩みを持つ方のヒントになる内容が見つかるかもしれません。
調味料の“黄金比”をマスターしたい!
醤油、酒、みりんの和食における黄金比は1対1対1と言われていますが、これに酢を加えて美味しくできる調味料の割合を教えてください。また、これに合う料理も教えてください。調味料を簡単に上手く使いたいのですが何対何対何と覚えるのが大変です(汗)(わくわくさん)
調味料はすべて同量でOKです。ただし、食塩入りのお酒やみりん風調味料を使う場合は、少し加減してくださいね。
わが家では、しょう油・酒・みりんを同量で混ぜた合わせ調味料を常備。このベース大さじ1にお酢小さじ1を加えると、ぴったり同量の黄金比になります。魚や肉の照り焼きのソースや、煮物の味付けによく使います。酢は加熱すると酸味がやわらぎ、甘味と旨味が増すため、さっぱりと食べたいときにおすすめです。
甘味を足したい時は砂糖小さじ1を。仕上げにバターやごま油を少し加えると、風味とコクがぐっと上がります。
子どもの“好き嫌い”、どうすればいい?
9歳の息子の好き嫌いの多さに、毎日悩んでいます。ピーマン、玉ねぎ、大根、ナスなど…。みじん切りにしてカレーやミートソースのような野菜の存在感のない料理にしてしまえば食べるのですが、それではいつまで経っても好き嫌いがなおらないよな~という思いも。子どもの好き嫌い克服にどういうステップ踏めばいいのか、教えてください!(ふみしおママさん)
好き嫌いのないお子さんは少ないもの。栄養面を考えると心配になるのは親心ですよね。でも味覚は年齢と共に成長するので、焦らずじっくり待っていれば自然と食べられるようになります。
わが家の子どもたちも生のトマトが苦手でしたが、食卓には普段通り出していました。叱ったり無理強いはせず「そのうち食べるだろう」と気楽に構えていたら、今では平気です。
“好き嫌いをなくす”より“食事を楽しむ”を優先する方が、結果的に早道かもしれませんね。
これ一本で味が決まる!万能ダレ
何にかけてもおいしい、先生おすすめの万能タレレシピ教えてください!(avoさん)
とっておきの「秘伝の手作りダレ」をご紹介します!
しょう油大さじ3、黒糖(粉)大さじ2、白いりごま大さじ1、ごま油大さじ1、にんにく・しょうが各小さじ1/2を混ぜるだけ。
炒め物、煮物、和え物、魚にも肉にもよく合う万能ダレです。常備しておくと、忙しい日も味がすぐ決まります。
魚の臭み、これで解決!
魚の臭みを消すにはどうしたら良いか。(暴食さん)
調理前に粗塩をまんべんなくふって、出てきた水分をしっかり拭き取るだけで臭みが取れます。
白身魚は3分、青魚は5分、塩をふって置いてください。たったこれだけでOKです。ちなみにサーモンは白身魚なんですよ。
魚料理だからといって難しく考えず、炒める・煮る・揚げる・蒸すなど肉料理と同じ感覚で楽しんでくださいね。
献立がワンパターン…そんな時は?
献立のマンネリ化が気になります。そうならないために工夫してることなどはありますか?(あわわ*さん)
私が意識しているのは、「献立を考える」よりも「味のベースを変える」こと。
しょう油味、味噌味、塩味、トマトベース、ミルク味、オイスターソース味など、味を変えるだけで同じ材料でも和風・中華・洋風と印象がガラリと変わります。
もう一つ意識しているのは、調理法は意外とシンプルでいいということ。炒める・煮る・揚げるといった基本の調理に、味のベースを組み合わせるだけで、簡単にマンネリから抜け出せますよ。
ゼラチン&寒天の“おかず活用術”
ゼラチンや粉寒天をお菓子だけでなく料理にも使って上手く使い切る方法が知りたいです!いつも余ってしまって…少量からでも活用できる方法があったら教えてください!(ao_csmnkrkさん)
ゼライスはひき肉に混ぜると、ハンバーグやシュウマイ、肉団子がふっくらジューシーに仕上がります。紅茶に混ぜて飲むのも手軽でいいですね。
寒天は常温で固まるので、刻んだ野菜を入れたカップに溶かした寒天を注いで冷ませば、彩りのいいおかずに。
また、市販のドレッシングに溶かした寒天を混ぜてジュレ状にすれば、簡単におしゃれなジュレドレッシングが作れます。
普段の買い物&ストックのコツ
普段のお買い物で、どんな食材をよく買いますか?買い置きしておくと便利な食材などを教えてください。(happyfeelllさん)
旬の野菜や魚介類は栄養価が高く、価格も手頃。野菜は「根菜・葉野菜・その他」をバランスよく意識します。
肉は豚肉と鶏肉が中心。魚は「燃えるごみの前日は魚の日」にして、翌日に骨などを捨てています。
常備しているのは、魚の缶詰や乾麺などの保存がきく食材です。
作りたくない日、どうしてる?
先生はお料理に前向きになれないときはありますか?もしあるなら、そういうときはどうされていますか?(すまこさん)
もちろんありますよ!
そんなときは外食したり、お惣菜や冷凍食品、缶詰を活用したりします。
買ってきたお寿司をおしゃれに盛り付けたり、お惣菜や缶詰をワンプレート風に盛り付けたり、冷凍ラーメンや餃子を使って“おうち中華パーティー”を開いたり。
「今日は気分を変える日」と考えて、無理せず暮らしを楽しむようにしています。
たくさんのご参加、ありがとうございました!どの質問にも、「料理をもっと楽しみたい」という気持ちが込められていました。
今回ご紹介できなかった質問も、今後の企画や記事テーマの参考にさせていただきます。