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2026/01/05

リバウンドしないからだづくり 「運動」「食事」のテクニック

取材監修/立命館大学スポーツ健康科学部教授 藤田 聡 先生

“健康的に”やせることが大切

健康的にやせるためには、「運動」と「食事」の両方が大切です。とくに食事制限だけでやせようとすると、脂肪とともに筋肉が減り、一時的にやせても食生活が戻るとすぐにリバウンドしやすくなります。

年を重ねると男女を問わず、太りやすくなってきますが、見た目だけでなく、生活習慣病をはじめとした、さまざまな病気を招く要因になるのです。とくに、20歳のときに比べて体重が10kg以上増えた人は、高血圧や脂質異常症、糖尿病、がんなどのリスクが高まるという調査結果も出ています。

「お気に入りのパンツのウエストがきつくなってきた」「昔と比べ、体重が増えてきた」という人は、今年こそ、健康のためにも「運動」と「食事」でダイエットを始めましょう。

「運動」で太りにくいからだをつくる!

運動はまずは軽いものからスタートしましょう。ハードな運動を一時的にするよりも、軽い運動を継続することが大切です。運動をつづけることで徐々に心肺機能が高まり、筋肉が増えていきます。そうすると、安静にしていても体内で消費されるエネルギーである「基礎代謝量」が増えて、太りにくいからだをつくります。

●脂肪の燃焼を促す有酸素運動

体内に取り込んだ酸素を使いながら、比較的長い時間、軽めの負荷をかけて行う運動を有酸素運動といいます。ウォーキングやマイペースのジョギング、水泳、サイクリングなどが代表的な有酸素運動です。
有酸素運動のメリットは、脂肪の燃焼を促して、直接的に体脂肪を減らす効果があること。ジンワリ汗をかく程度の運動がちょうどよいとされています。1日5分程度からでもよいので、1日の合計が30分程度になることを目安にとり入れましょう。

●筋肉を増やす筋トレ

有酸素運動を行う一方、週2~3回は筋トレも行うのがおすすめです。器具を使ったハードな筋トレでなくても、スクワットや腹筋運動など、家のなかで手軽にできるものでOK。
スクワットは、太ももの裏側の筋肉「ハムストリング」や、太ももの前側の筋肉「大腿四頭筋」といった大きな筋肉が鍛えられ、効率よく筋肉を鍛えることができるので、おすすめです。
基礎代謝量は、成人後は加齢とともに少しずつ低下しますが、個人差もあって筋肉の量に比例します。そのため、筋トレを行って筋肉を減らさない・増やすようにすれば、やせやすく太りにくいからだづくりができ、ダイエット後のリバウンド防止にも役立ちます。
スクワットなら1セット10回として1日1~3セットが目安です。無理のない範囲で取り入れ、慣れたら徐々に増やしていきましょう。

「食事」で太りにくいからだをつくる!

運動とともに大切なのが毎日の食事です。ダイエットというと、「食事の量(エネルギー量)を減らせばよい」とイメージしがちですが、健康的にやせるには、栄養バランスをとりながら適度なエネルギー量の食事をとることが大切です。

●糖質を控えめにして“とりすぎない”が基本

ごはん、パン、めん類、お菓子などに多い糖質は、控えめにしてとりすぎないのがダイエットの基本。ただし、糖質を完全にカットするのはNGです。
糖質は脳のエネルギー源として不可欠で、すばやく燃えるからだのエネルギー源としても、からだに欠かせないからです。また、糖質が不足すると、体内では筋肉を壊してエネルギー源にしようとするので、筋肉が減って基礎代謝量も落ちやすくなります。
ダイエットのために糖質を制限する場合は、お菓子などの間食を避け、主食をいつもの半分程度にするなど、「軽めの糖質制限」がおすすめです。

主食は控えめにして栄養バランスを大切に

●筋肉の材料となるたんぱく質をしっかりとる

筋トレなどの運動をしても、体内に「筋肉の材料」が不足していたら、筋肉はなかなか増えません。筋肉の材料となるのが、魚、肉、卵、大豆製品、乳製品などに多く含まれるたんぱく質です。
たんぱく質には、魚や肉に含まれる動物性たんぱく質と、大豆に含まれる植物性たんぱく質があり、筋肉を増やすためには、消化吸収にすぐれ、からだに必要な必須アミノ酸が豊富に含まれている動物性たんぱく質がおすすめです。
たんぱく質はからだに蓄えておけないため、1日3食のなかでたんぱく質を含む食品をとり入れるようにしましょう。

たんぱく質の目標量については、以下の記事で詳しく説明しています。

あなたのたんぱく質は足りている?不足している?
 

日本人の食事摂取基準では、成人1日当たりのたんぱく質の推奨量を男性60~65g、女性50gとしています。

●1食抜いたりせずに3食規則正しく食べる

ダイエット中は「食事を抜いたほうがよいのでは?」と考えがちですが、それは逆効果。
朝食などの食事を抜くと、その分、1度の食事で過食しやすくなり、1日のトータルでは摂取エネルギーが多くなるという報告があります。また、空腹の時間が長くなると、次の食事で血糖値が急上昇し(食後高血糖)、将来の糖尿病のリスクも高まります。3食を規則正しい時間にとることが、脂肪を蓄えにくいからだづくりにつながります。

年末年始は太りやすいシーズンでもあります。新年は、運動と食事でスマートなからだを目指してみてはいかがですか?

監修 藤田 聡 先生
1993年ファイファー大学(アメリカ)スポーツ医学・マネジメント学部卒業、2002年南カリフォルニア大学(アメリカ)大学院博士課程修了。博士(運動生理学)。
2006年テキサス大学医学部内科講師、2007年東京大学大学院新領域創成科学研究科特任助教を経て、2009年に立命館大学に着任。2012年より立命館大学スポーツ健康科学部教授(現職)。
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